イランでの買い付けの様子
日本から15時間のフライトでイランへ
当店のカーペットは、代表自らがこの長旅を経て現地に赴き、イランのマーケットで一枚一枚目利きをし、選び抜いたものです。イラン・テヘランまでは、日本からおよそ8000kmの距離があり、イスタンブールを経由して約15時間のフライトをかけて訪れています。現地との時差は5時間30分。遠く感じられるかもしれませんが、それだけの時間と労力をかける価値があると、実感させられます。
現地で一点物との出会い
テヘランにはイラン最大のカーペットのバザールがあります。そこには山のように積み上げられた手織りカーペットがいくつも並び、その山を一枚一枚めくりながら、カーペットの状態や文様のデザインを細かく確認していきます。一度の買い付けで一千枚〜二千枚のカーペットを仕入れるため、現地の商人や職人たちとも厚い信頼関係が築かれており、通常は出回らないような希少な品も優先的に見せてもらえることもあります。こうした独自のルートによる直接取引だからこそ、品質にこだわったカーペットを、余計なコストをかけずに日本の皆様にお届けすることができます。
また、現地のバザールには修理専門のブースも併設されており、熟練の職人たちが輸出前に手際よく補修を施してくれます。 織りの乱れや糸の緩みなども丁寧に修復され、美しい状態で日本へと届けられます。

バザールでは、猫たちが放し飼いにされており、自由に気ままに歩きまわっています。イランでは日本のようにペットとして動物を飼う文化があまり一般的ではないため、街やバザールで自然と共存している猫たちの姿がとても印象的です。

美しいイランの国
イランの街には、日本のような広告看板が見られず、観光客の姿もほとんど見かけません。余計な装飾がなく、建物や通りそのものがもつ色や質感が際立ち、どこか穏やかで静謐な雰囲気が漂っています。夕方になると、空には美しい夕日が広がります。

旅の合間には、イランの食文化にも触れています。イランのグルメといえばケバブ。サフランライスに添えられており、ボリュームはたっぷり。野菜はどれも味が濃く、原始的な風味を感じさせてくれます。ラム肉は驚くほど臭みがなく、日本では味わえない本場の味です。

こうして現地の空気を感じながら買い付けたカーペットたちは、ひとつひとつに背景があり、物語があります。本物の手織りカーペットとの出会いを、ぜひお楽しみください。