製造年代の分類
当店では、取り扱う手織りカーペットを製作年代に応じて下記の4つのカテゴリに分類しております。
オールド(2000〜2010年代)
比較的新しい時代の手織りカーペットですが、すでに生産終了しているデザインや地域独自の技法が使われていることも多く、現代の大量生産品には見られない「手仕事の味」が残る時期です。製織技術の継承が終わりつつあるなかで、最後の職人世代による丁寧な仕事が感じられます。状態が良いものが多く、日常使いにもおすすめです。
ペルシャ ギャッベ 2000年代
ヴィンテージ(1980〜1990年代)
この時代は遊牧民の生活様式が変化し、定住化が進んだことでカーペットにも大きな変化が訪れました。伝統と近代が交差する独特な色づかいや構図が魅力です。モチーフにも地域独自の個性が色濃く残っており、現代のインテリアとも調和しやすいバランスを持っています。
アフガニスタン ヘラート 1980年代
セミアンティーク(1950〜1970年代)
この時代の作品は、まさに「文化としての手織りカーペット」が生活に根付いていた時代の産物です。工芸品としての作品だけでなく、遊牧生活を送る家族が自らのために、あるいは嫁入り道具として織ったものも多く、色や文様に物語性があります。ウールの質も高く、草木染めの色合いが年月を経て深みを帯びており、視覚だけでなく手触りにも魅力があります。
アフガニスタン 1950年代
アンティーク(1940年代以前)
数十年〜100年以上前に織られた、まさに“時を超えた芸術”。かつての名工や熟練の職人たちが、丹精込めて織り上げたものです。文様には護符的な意味や一族の象徴が込められており、一点一点に強い精神性や文化背景が宿っています。風合い・色調・素材感すべてが、年月を重ねることでしか生まれない円熟味を醸しています。
ヴァラミン 1910年代