中国段通

中国段通は、中国北部を中心に作られてきた手織り絨毯で、日本では「段通(だんつう)」の名で古くから親しまれてきました。特に北京や天津周辺で制作された段通は、宮廷文化や上流階級の生活様式と深く結びつき、高い格式を持つ敷物として評価されてきました。 中国段通の特徴は、厚みのあるしっかりとした織りと、端正で落ち着いた文様構成にあります。文様には、唐草文様や蓮花文、雲文、雷文など、中国美術に由来する伝統的意匠が多く用いられ、全体として静謐で品格のある印象を与えます。色彩は、藍、朱、黄、象牙色などが中心で、華美になりすぎず、空間に自然に馴染む配色が特徴です。 素材には上質なウール・シルク・コットンが用いられ、密度の高い結びによって耐久性にも優れています。和室・洋室を問わず使用でき、床の間や座敷、落ち着いたリビング空間などに敷くことで、空間全体を引き締める存在感を発揮します。
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